日本人の自然観を再考!GREEN×EXPO 2027シンポジウム開催

2025年11月28日、第2回「人・自然・生命」シンポジウムが開催されました。

「日本人の忘れ物 ~日本人の自然観~」をテーマに、多様な分野の有識者が登壇し、活発な議論が交わされました。

本シンポジウムは、2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)に向け、自然と共生する持続可能な社会像を探求するものです。

2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)の開催に向けた機運を高めるべく、第2回「人・自然・生命」シンポジウムが、2025年11月28日(金)にイイノホール(東京都千代田区)にて開催されました。

今回のシンポジウムは、「日本人の忘れ物 ~日本人の自然観~」をテーマに、風土・民俗学、デジタル技術、伝統美、植物文化といった多岐にわたる分野の登壇者が集結。現代社会における日本独自の自然観の重要性について深く議論しました。本シンポジウムは、自然と人間が共に生きる持続可能な社会像を考える貴重な機会となり、GREEN×EXPO 2027への大きな期待が寄せられています。

シンポジウム開催概要

会場は、2024年花いけバトル優勝の正則学園高校の花いけ男子部による美しい装飾で彩られました。

  • 名称:第2回「人・自然・生命」シンポジウム
  • 開催日時:2025年11月28日(金)
  • 場所:イイノホール(東京都千代田区)
  • テーマ:「日本人の忘れ物 ~日本人の自然観~」
  • 登壇者:あん・まくどなるど氏(上智大学地球環境学研究科教授)、落合陽一氏(メディアアーティスト)、西村明美氏(柊屋 六代目女将)、湯浅浩史氏(一般財団法人 進化生物学研究所 理事長兼所長)、涌井史郎氏(GREEN×EXPO ラボ チェアパーソン)など

基調講演:日本人の自然観を深く探る

あん・まくどなるど氏(上智大学地球環境学研究科教授)

あん・まくどなるど氏は、日本と海外の農村・漁村での長年の調査経験から、「資源は無限ではなく有限である」という日本人が生まれつき環境の中で感じている感覚が、持続可能性(サステナビリティ)の鍵となると提言されました。日本の農村・漁村に暮らす人々の自然観に耳を傾けることで、多くのソリューションが生まれると指摘されています。

落合陽一氏(メディアアーティスト)

落合陽一氏は、物理学者・随筆家である寺田寅彦の思想を引用し、西洋的な二元論に対し、東洋的な自然観では人間と自然風土が有機的に一体をなしていると述べられました。さらに、現代におけるコンピューターの登場により、自然も人工物も計算も物体も、すべてが不可分な有機体であるという世界観が広がっていると解説。コンピューターを活用しながら、自然、伝統、文化が融合する面白さを追求する人々を増やすことが、現代の大きな使命であると語られました。

パネルディスカッション:多角的な視点から未来を語る

多分野の識者によるパネルディスカッションでは、それぞれの専門性に基づいた考察が展開されました。

  • 西村明美氏(柊屋 六代目女将):陰陽五行を用いて京都が平安京として選ばれ、千年の都として栄えた歴史を紐解き、日本の独特な「和の空間」を作る文化を次世代へつなぐ重要性を強調されました。旅館における花の装飾や、人間と空間と時間の「間」の調和が日本文化の根幹にあると述べられています。
  • 湯浅浩史氏(一般財団法人 進化生物学研究所 理事長兼所長):万葉集における植物の描写や、日本の伝統的な植物が世界に広がる際に香りを伴わない点が、無味無臭、音や匂いもないという日本の神道とつながる可能性を示唆。静かに浸透する日本の文化の根本を考察されました。
  • あん・まくどなるど氏:能登半島輪島の海女さんの研究経験から、科学者をも凌駕する彼女たちの自然への深い洞察を紹介されました。テクノロジーの力を活用し、急速に変化する自然との新たな付き合い方を模索する必要性を提言されています。
  • 落合陽一氏:日本の文化における「セミパブリックな空間」の重要性を指摘されました。旅館の浴衣で行ける場所や、里山と深山の境界面、狂言の「この辺」といった概念を例に挙げ、明確には定義できないが意識の中に存在する公共的な空間が文化の中でいかに重要であるかを解説されています。
  • 涌井史郎氏(GREEN×EXPO ラボ チェアパーソン):人間が常に自然の恩恵である「生態系サービス」を受けているとし、自然との「ぬるぬるした関係」の中で築き上げてきた歴史の「積層」を深く理解することの重要性を説かれました。GREEN×EXPO 2027では、その土地の潜在的な力を引き出し、会場計画に活かすことに注力したいとの抱負を述べられています。

GREEN×EXPO 2027への期待

今回のシンポジウムを通じて、日本独自の自然観が持つ多角的な魅力と、現代社会におけるその価値が改めて浮き彫りになりました。登壇者からは、変動する自然環境への適応、テクノロジーとの融合、そして持続可能な社会構築に向けた具体的な視点が示され、GREEN×EXPO 2027が未来の社会を考える上で重要なプラットフォームとなることへの大きな期待が語られています。

本シンポジウムのアーカイブ映像(ダイジェスト版、全編)や詳細レポートは、別途公開されています。ぜひご覧ください。


情報源:https://expo2027yokohama.or.jp/news/report_20260120/
※AI自動生成記事です。